Paolucci-474 光輪を戴く聖マルコの有翼のライオン オセラの金打貨はゼッキーノ銀貨を基準に数種類の重量で鋳造されたが、いずれも個人（おそらく貴族）による特注品と考えられる。品位も99.7%と製造当時としては最高品位を誇り、本品では欠点らしい欠点も見当たらない。昨年10月14日のMDC MONACOセールで1694~1777年のゼッキーノのオセラ金打貨コレクションが15点出品された。残念ながら1773年銘はなかったが、その内13点がNGC社のグレーディングによる数字付きでAU58からMS64+であった。結果は24000~42000ユーロで、1746年のMS63は29000ユーロ、1777年のMS63+は31000ユーロ。また両面が酷似したデザインをもつ1772年銘のMS62は30000ユーロであった。各20%の手数料が付加されているが、概ねその相場感の傾向は掴んでいただけたのではないかと思う。クラシック・ビューティーⓇⓇ Ex.Eric P.Newman Collection
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