JNDA01-5A Fr-49a KM-Y9a 製造数112枚 ⓇⓇⓇⓇ 造幣局の記録によると、本品は旧1円金貨の中で112枚と最も発行枚数が少なく、合計3万2千枚以上もが競売にかけられた財務省放出近代金貨オークションの中にも1枚も見られなかった銘柄である。本品のスラブ表示はややアンダーグレーディングでPR表示にもなっていないが、明らかなプルーフ仕様である。研究者によると、本品をはじめとする明治13年銘の大珍品旧金貨類は、1880年10月1日から翌年4月末まで開催されたメルボルン万博に出品することを目的として造られた可能性が濃厚であり、そのために発行枚数が極めて僅小に抑えられたと推測される。本銘柄の現存枚数は数枚とも言われ、製造枚数103枚とされる同じ明治13年銘の20円金貨よりも出現回数は明らかに少ないようである。本銘柄がこれまでオークションに出品された回数は僅かに2回だけといわれているが、そのうち近い方の2011年ヘリテージ社・ジェイコブス・オークションでは、日本近代貨幣の大珍品貨幣類が一度に大量に競売にかけられたにもかかわらず、手数料込＄97,750という10万ドル近い価格で落札されている。
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