昭和6年(1931年)の満州事変を契機として、日本の軍部は独走しはじめ、治安の維 持を口実に大陸への派兵と侵略を進め、昭和12年7月ついに、日華事変が勃発し全面 戦争状態に入った。 日華事変関係の軍票(正式には、「昭和12年軍用手票」という)は、昭和12年から終 戦の昭和20年までの、約8年間に、甲号、乙号、丙号、丁号、戊号及びろ号と多種多様 な券種が発行された。